週末の京都、醍醐寺の翌日は平野神社に行きました。
境内は早朝6時から開いているので、桜を観ながらゆったりとお散歩をするなら、早い時間に向かうのがおすすめです。写真は朝8時前で、まだ静かな頃。
平野神社は、平安時代から続く桜の名所です。夢のような桜天井の下に花見茶屋があり宴もできるとあって、大人気です。
珍しい桜の品種が多いことも平野神社の魅力です。また、早咲きから遅咲きまで様々なので、一ヶ月以上も桜を鑑賞することができるのです。
“桜は生命力を高める象徴として当社では平安時代より植樹され、現在では約60種400本あります。当社に珍種が多いのは、臣籍降下した氏族の氏神でもあったことから、蘇り、生産繁栄を願い各公家伝来の家の標となる桜を奉納したからと伝えられています”(平野神社HPより)
本殿の前には右近の橘、左近の桜。
ちなみに京都御所、紫宸殿の右近の橘と対の桜は、794年の平安遷都以来、900年代までは梅が植えられていたそうです。ちょうど菅原道真公の申し入れで遣唐使が廃止されたのは894年。また、奈良時代に唐文化の底流でひそやかに芽吹いていた「日本的なるもの」を集めた最初の勅撰和歌集「古今和歌集」の編纂が905年です。桜は、いわゆる「国風文化」が展開していく時代の象徴と言えるのかもしれません。
来年は、江戸時代から庶民に親しまれてきたという「平野の夜桜」で宴を。
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