“日本の、古と今の「もの・こと」をつなぐ結び目”
星々や月を眺めているとき、ふと、いにしえの人たちとのつながりを感じる瞬間があります。また野山の花や木々に、プリミティブな美しさを見ることもあります。
遥か彼方は失われた時のようでいて、実は私たちの日常の中でひそやかに呼吸を続けています。たとえば言葉、文字、美意識、音楽、食、旅・・。
「古日本」では、連綿と共有されてきた感性や「もの・こと」について思いを巡らせ、ゆっくりと書き綴ります。
「イニシエ」の音は、フランス語の initier と似ています。手ほどきをする、秘密をうちあける、秘伝を授ける、といった意味で、自分の知らなかった日本の「もの・こと」を見つけることができたらいいな、という趣きでアルファベットの表記も入れてみました。
静かに深呼吸をするような、心地よいときを紡いでいきたいです。
「結び目」とは
古代の人々にとって、「結び目」は数や事物を伝える手がかりとなっていたそうです。「結び目」には魂が宿るとされています。また、異なるものがつながって「結び」になることで、新たなエネルギーが生まれるともいいます。
世界で有名な「結び目」といえば、古来アイルランドに伝わるケルティックノットやチベットのエンドレスノット。日本のエンドレスノットは「宝結び」。これらは始まりも終わりもない「結び目」で、永遠をあらわします。
「いにしえ」と「いま」も、宝結びのようにつながっているのかもしれません。
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