「青き踏む」は春の季語。中国の「踏青」という言葉から来ており、春の野でピクニックをしたり凧揚げをしたりする、古くからの慣習といいます。
このフレーズは、春をあらわすことばの中でも特に好きです。
「青き」色を「踏む」瞬間に立ちのぼる草の匂いと、若くやわらかな新葉の感触。鮮烈な印象を感じる言葉です。
名コピーライター・土屋耕一氏の「すぐれたスローガンは、ロゴになることができる」という一言を思い起こしつつ、私としては、「青き踏む」を春のスローガンにもロゴにもしてしまいたい気分です。
絵画では、酒井抱一の「四季花鳥図」やモネの(マネではなく)「草上の昼食」がぴったりだなあと思います。webで自由に紹介できる画像が見当たらないので、雰囲気の出ているものとしてwikimediaからモネの「春」と、マネの描いた「アルジャントゥイユの庭のモネ一家」をご紹介します。
◎Édouard Manet “The Monet Family in Their Garden at Argenteuil”
木漏れ日の中で青を踏む情景に惹かれます。
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